セッターのお仕事 A ・・・【アタッカーの特徴を生かすのも仕事編】
「セッターのお仕事」第2段です。
「セッターのお仕事 @」では、まず全ての基本ともなるトス・自分の能力的な話の「トスを安定させることの重要性」ということについて、いろいろと書いてみましたが、ここでは、周りに対しての「セッターの仕事・役割」を少し書いてみたいと思います。
良いチームを作るためには、これも大切なセッターの仕事・役割になってくるかと思いますので、ぜひまた見てみて下さい。
アタッカーの特徴を把握し、その良さを生かすのもセッターの仕事
何も言わずに、ただ淡々とトスを上げているセッターをたまに見かけますが・・・
アタッカーと全くコンタクトを取ることもなく、ただ淡々と、言われたトスだけを上げているセッターの人をたまに見かけますが、それはセッターとしてはあまり良くない事のように思います。
顧問の先生やチームの方針で、「セッターのトスにアタッカー全員が合わせるようにする」などの方針を立てているチームなら、また話は別ですが・・・・。
アタッカーも見ていれば、人によって特徴もホントさまざまで、助走が長い人もいれば、短い人もいますし、助走スピードが速い人もいれば、スロー助走の人もいます。
また、打点が高い人もいれば、低い人もいたりで、よくよく観察してみると、人によってさまざまな特徴を持っていますよね。
そんなアタッカーの特徴を頭に入れておきながら、一人一人に合わせてトスを微妙に調整してあげる。
そして、アタッカーにその人の一番良い状態で打ってもらうことで、それぞれのスパイク決定率を上げる。
そんな状態に持っていくのも、セッターの大切な役割のような気がします。
例えばなのですが、助走が長くて・ゆっくりの人に、速くて低い平行トスを上げても、その人にとっては、無理な状態で打つことになるので、うまく打ち切れないことも、ブロックに捕まる確立も高くなってしまいますよね。
また、打点が高い人に同じく速くて低い平行トスを上げても、ボールをミートする位置はどうしても低くなってしまいますので、スパイクを打ち付ける形にもなり、そしてそれがブロックに捕まる原因の一つにもなってしまうかと思います・・・・せっかくの高い打点が生かしきれなければ、それももったいないことだと思いますし・・・・。
そう考えると、スパイクがうまく決まらなかったとき、アタッカーだけの責任ではないのがよく分かりますよね。
「アタッカーの特徴にトスを微妙に合わせる」・・・ホントちょっとしたことですが、そのセッターのアタッカーに対する思いやりが、スパイクの決定率にもつながり、そして、それが結果的にチーム全体の強さにもつながってくるものだと思います。
ので、今まであまり「アタッカーの特徴」とかを考えたことがなかったというセッターの方は、ぜひ「アタッカーのことを考えたトス」、また取り入れてみて欲しいと思います。
また、もう少し突っ込んだ「アタッカーの特徴・良さの生かし方」については、次のネタの中で紹介したいと思いますので、そちらの方も合わせてまた見てみて下さい。
では、アタッカーの特徴を知るには?
アタッカーの特徴を把握する方法は、やっぱりアタッカーの人と話しをすること・コンタクトを取ることが一番だと思います。
「スパイク練習のときなどに、トスの感想を聞いてみる」・・・・これが、なかなか効果的で、そうやって繰り返し感想を聞いているているウチに、けっこうアタッカーの特徴は分かってくるものです。
そして、自分がそう積極的になれば、自分でもアタッカーの特徴を、何気なく観察するようにもなますし、そうなれば、それぞれの特徴を把握するまで、そんなに時間は掛からないと思います。
自分も1本トスを上げては、アタッカーが打つ度に、「どうだった?いまのトス?」と、毎回毎回聞いていました。
煙たがられることも、しょっちゅうで、自分でも「しつこいなぁ、自分」と思いながらも(笑)・・・・。
そして、自分の上げたトスが、その人にとって良いのか・悪いのか、確かめるのと同時に、聞いたアタッカーの特徴も、自然とインプットしていってたような気がします。
また、そう気軽に聞くと、案外アタッカーの人も軽く答えてくれるものですし、そう軽くコンタクトを取ること・会話することで、お互いの信頼関係も強まっていき、自然と「チームの結束」にもつながる相乗効果も生んでくれるものでもあるかと思います。
ので、練習のときにでもまず軽く、アタッカーにトスの感想を聞いてみることから、まずは気軽に始めてみて下さい。
そして、この「アタッカーの特徴を把握しておくこと」は、次の「試合の組み立て・ゲームメイク」においても、無くてはならない、とても重要な情報にもなります。
